謙信の時より先人の下知をして、指揮旗を取りたる手にかかる賤しい物を取れば汚れるゆえ、扇に載せ申した ~ 直江兼続

謙信の時より先人の下知をして、指揮旗を取りたる手にかかる賤しい物を取れば汚れるゆえ、扇に載せ申した ~ 直江兼続

大河ドラマの主人公、直江兼続の名言。

上杉景勝の代理として伏見城へ行った際に、伊達政宗が同席の諸大名に「めずらしいものを」と天正大判を回覧した際、素手ではなく扇子で受け、撥ねるようにして表裏を見たという。
伊達政宗は、兼続が陪臣であるために遠慮していると思い

伊達正宗 「山城、手にとって見るも苦しゅうないぞ」といったところ、

直江兼続 「冗談召さるな。不肖兼続の右手は戦場にあっては先代・上杉謙信の代よりの采配を預かるもの。
左様に不浄なものを触れるわけには参りません」 と、政宗の膝元へ投げて返したという。

「武士として先陣を指揮してきた誇り高い手で、金銭のような賤しい物を直接触れるか!」という意味でしょう。


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